私は高根沢さんに連れられ、ケータイショップが併設されているショッピングモールへと連れてってくれた。
 高根沢さんに連れられたショッピングモールで、私はすぐに解約した。

「美結、本当にこれでいいのか?」 

「……はい。これがいいです」

 そして電話番号ごと新しく変えて、また新しいスマホを高根沢さんが買ってくれた。
 今使っていたスマホも古かったということもあり、新しい機種はよく分からなかったから、高根沢さんと同じ機種の色違いのスマホにした。



「高根沢さん、ありがとうございました」

「これで連絡は取れなくなったな」

「……はい」

 顔にはまだ殴られた痣なども残っていたこともあり、マスクをしていた歩いた。
 見られるのは恥ずかしいことだとも思ったし、やっぱり見られるのはイヤだから。

「美結、今度はお前の服を買うぞ」

「え?……あ、はい」

「美結はどんな服が好みなんだ?」

 そう聞かれたた私は「……うーん、そうですね。見てみないと、分からないですね」と答えて悩んだ。

「分かった。じゃあ……」

 高根沢さんは財布から現金を五万円出して、私に渡した。

「……え?」

「これだけあれば足りるか?」

「え、あ、いや……!」

 い、いきなり五万出されても……!困る……!

「これで好きな服を買ってこい。 後、下着もな」

「……でも、いいんですか?」

「いいから、買ってこい。 一時間後にここに集合ってことで」