「じゃあ、深澤の適性はなんなんだ?」
「えーっと、僕はね、金と木と風、だって」
「え、嘘‼︎3つも!」

「じゃあ、桐谷は?水以外もあるんじゃない?」
「うーんとね、水と風だよ!2つある〜」
やった〜と喜ぶ深沙。

「あ、俺も2つあるぞ!火と木‼︎」

『伊藤は?』「春香は?」

私は...
「風しかない、、、」

「あ〜、残念。1番アニメ好きなの伊藤なのにね〜」
「ほんとだよ〜」


「てゆーか、なんで当たり前のように2つとか3つとか持ってんのよ」
「知らねえけど、あるもんはあるんだよ」
「あるなら、ちゃんと活かしてよね!」


「木使えば、木材作れたりしない?」

「金って難しいのかなぁ、やってみてよ!」

「なんか、風、活かせるもん探すわ〜」

「ふ〜っ!これでどうだ、お世辞にも豪華とは言えねーが、なんとか住めるくらいにはなったんじゃないか?」

 私たちは試練までの1週間、自分の適性を活かして、なんとか生活できる場所は作り、なんとか死なずに生活することができた。
 幸い、ここは草原、近くには森があった。草原の草は火を通せば食べることができたし、森には果実がたくさんあった。果実は元いた世界とは色も形も違ったけれど、普通においしかった。