★蒼空・大和の家へ


 大和は料理が得意でたまに俺の家でご飯を作ってくれたりもする。その日は1番大好きなハンバーグを作ってくれた。


 大和が帰った後、スマホを忘れていった事に気がついた。

 幸いお酒は飲んでいなかったので車に乗り、大和が一人暮らししているアパートに向かった。


 部屋には明かりが点いている。

 ピーンポーン

 チャイムをならすとバタバタと音が聞こえた。

 ドアが開くと

「大和スマホ忘れ……」

「あっ!」

 お互いに驚いて目を合わせた。

 ドアを開けて、出てきたのは美月だった。

「あ、大和はまだ……」

「あ、これスマホ! 大和が俺の家に忘れてったから届けに……」

「あ、すみません! ありがとうございます。大和に渡しときます」

 そう言うと美月はガチャンと勢いよくドアを閉めた。

 えっ? 同棲までしてるの? てか何でSNSのメッセージ返事こないの? 何で勢いよく閉められたの?