話は大いに盛り上がった。こうなってくると、やはり私の悪い部分が出てくる。『しゃるさんと直接会って話がしてみたい』と
思ってしまったのだ。だが、私は一度オフ会で失敗をしている。それに、しゃるさんからはそう言った話が出てくることはない。
きっと、会って話がしたいと思っているのは私だけなのだろうと思い、その思いを胸の奥にしまうことにした。そんなある時、
しゃるさんから
「セブンさんとはずいぶんと長く話をしていますが、こんなに話が合った人は初めてで、嬉しいです」
と連絡が来た。私は、この連絡で胸を打たれてしまった。
「私も同じです。もし良かったら、一度会ってみませんか?」
私から送ってしまった。すると、いつもならばすぐに連絡があるはずのしゃるさんからしばらく連絡がなかった。突然の会いたいと
言う発言に引いてしまったのだろうか。そう思っているとしゃるさんから
「私も、会ってお話しがしたいという思いはあります。ですが、性別を隠していましたが、私は男です。セブンさんは女性
ですよね?女性が、男に会いたいというなんて、危ないですよ。と言っても、私が性別を隠していたのが悪いのですよね、
すみません」
と連絡が来た。しゃるさんは男性だったのか。ここで男性だからやめるという選択肢もあった。サイさんのように、執拗に
体を触ってきたりするような人かもしれない。そう思ったが、しゃるさんは自分が男性であることをしっかりと明かしてくれた。
きっと今回は大丈夫だろう、と思った。
「男性だって、しゃるさんが何もして来なければ大丈夫ですよね?会いましょう」
と、やや強引に誘った。元々、私はオフ会がしたいと思っていて、実際に参加してみたら変な人がたのでもうしないだろうとと
思っていたが、信頼のおける人であれば大丈夫だろうという思いもある。
「わかりました。実は、私も会ってお話をしてみたいとは思っていたので・・・」
しゃるさんから連絡が来て、私は小躍りした。定型的な言葉ではあるかもしれないが、無理やりではないと言ってくれている。
そこからの日程調整はスムーズに行き、週末にカフェで会うことになった。そして月日はあっという間にながれ、週末になった。
しゃるさんに会えるということで、私は前回のオフ会よりもしっかりとした格好にすることにした。別にしゃるさんが男性だから