ファンは喜び、SNSでの話題もまた増えた。私もまた動くセシウスが見れるのだという思いで胸がいっぱいになった。
そんなことで盛り上がっているうちに、『異世界転生物語 Another』は始まった。セシウスはというと、本編よりも少しだけ
目立つ位置にいた。そのことに私を含めたセシウスファンは大いに喜んだ。そうなってくると、今までセシウスに対して興味を
示さなかった人たちがセシウスの話をしてくるようになった。私はそのことがすごく嬉しかったが、セシウスファン全員がそうでは
ないようだった。最近になってセシウスのファンになった人のことを『ミーハー』だのなんだのと言うようになったのだ。
セシウスが人気になることは嬉しいことなはずなのに、ファンの中で小さな溝のようなものを感じた。そんな時、やはりファンが
増えてくれば出てくるのはオフ会の話だった。だが、私はもうオフ会に参加する気はなかったので冷ややかな目線で見守ろることに
した。するとやはり昔からのファンと最近ファンになった人たちの間でいざこざがあるようだった。中には『オフ会を行うが、
本編の時代からセシウスのファンだった人限定』などと銘打ったりしている人もいた。なんだかギスギスしているなと思っていると
私宛にメッセージが来た。
「なんだか、ギスギスしていますね。一人のセシウスファンとして、悲しいです」
私も同じことを考えている人がいると思い、
「はい、ファンになったタイミングがいつであろうと、同じキャラクターを愛している同士なのだから仲良くすればいいのにと
思います」
と返信した。
するとその人からまた連絡が来た。
「同じ考えを持ってくださって嬉しいです。セブンさん以外にも同じ内容で送ったのですが、やれ古参ファンが偉いだの、新規の
ファンも受け入れられないなんて、だのという返事ばかりで辟易していたところです。ありがとうございます」
私は私の考えを述べただけでお礼を言われてしまった。それからというもの、私はその人とやり取りを続けた。
その人は「しゃる」という人で、性別はわからない。私と同じ時期くらいからのセシウスファンのようで、不思議なほど話が
合った。無理に合わせてくれているのかと思う時もあったが、時々しゃるさんが振ってくる話も全て私のツボを押さえてくるので、
そんなことで盛り上がっているうちに、『異世界転生物語 Another』は始まった。セシウスはというと、本編よりも少しだけ
目立つ位置にいた。そのことに私を含めたセシウスファンは大いに喜んだ。そうなってくると、今までセシウスに対して興味を
示さなかった人たちがセシウスの話をしてくるようになった。私はそのことがすごく嬉しかったが、セシウスファン全員がそうでは
ないようだった。最近になってセシウスのファンになった人のことを『ミーハー』だのなんだのと言うようになったのだ。
セシウスが人気になることは嬉しいことなはずなのに、ファンの中で小さな溝のようなものを感じた。そんな時、やはりファンが
増えてくれば出てくるのはオフ会の話だった。だが、私はもうオフ会に参加する気はなかったので冷ややかな目線で見守ろることに
した。するとやはり昔からのファンと最近ファンになった人たちの間でいざこざがあるようだった。中には『オフ会を行うが、
本編の時代からセシウスのファンだった人限定』などと銘打ったりしている人もいた。なんだかギスギスしているなと思っていると
私宛にメッセージが来た。
「なんだか、ギスギスしていますね。一人のセシウスファンとして、悲しいです」
私も同じことを考えている人がいると思い、
「はい、ファンになったタイミングがいつであろうと、同じキャラクターを愛している同士なのだから仲良くすればいいのにと
思います」
と返信した。
するとその人からまた連絡が来た。
「同じ考えを持ってくださって嬉しいです。セブンさん以外にも同じ内容で送ったのですが、やれ古参ファンが偉いだの、新規の
ファンも受け入れられないなんて、だのという返事ばかりで辟易していたところです。ありがとうございます」
私は私の考えを述べただけでお礼を言われてしまった。それからというもの、私はその人とやり取りを続けた。
その人は「しゃる」という人で、性別はわからない。私と同じ時期くらいからのセシウスファンのようで、不思議なほど話が
合った。無理に合わせてくれているのかと思う時もあったが、時々しゃるさんが振ってくる話も全て私のツボを押さえてくるので、