「そうかな?そうかもしれないけど・・・オフ会が終わった後に「この後食事でも行きませんか?」とか言われてね。ちょっと
気持ち悪かったからお断りしたら、悪態をつかれたんだ」
「あー、それはいわゆる『出会い厨』ってやつだね」
「出会い厨?」
愛子の口から不思議な単語が出た。出会い厨とはなんなのだろうか。
「何かにかこつけて、女の子と仲良くなろうっていう男のことね。今回で言えばセシウスなんだけど、そもそもセシウスについて
話し合うだけだったら体に触れる必要がないじゃない。それなのに体を触ってきた上に、食事に誘ってきたわけでしょ?断って
正解だったよ」
その話を聞いて、私は身の毛もよだつ思いをした。もしもあのままサイさんの誘いに乗っていたらどうなっていただろうか。
「オフ会って、楽しい面もあるけど、そういうちょっと変な人もいる時があるから気を付けてね」
「そうなんだね、勉強になったよ。私はもうオフ会はいいかな」
私がそう言うと、愛子が笑いながら「そう」とだけ言った。
それから、私の推し活は大人しいものだった。もちろんネット上で色々な人と話すことはあったが、それ以上のことは何も
なかった。そんなことをしているうちに『異世界転生物語』のアニメが終わった。アニメが終われば今まで騒いでいた人たちは
離れていってしまうもので、話ができる人もごく少数になった。『異世界転生物語』には原作の漫画があため、私の興味はそちらに
移行していった。そして原作でもセシウスの応援をし続けて、SNSでもひっそりと話していた頃に、ある噂が出てきた。
それは、『異世界転生物語』の番外編がアニメ化されるという噂だ。原作に、番外編はない。となると、アニメを制作している
会社がオリジナルに作ったものなのかもしれない。そもそも、なぜそんな話が出てきたかと言うとアニメ制作会社の次期アニメの
欄に『異世界転生物語 Another』のような文字があるからだそうだ。単純に第二期かもしれないが、第二期ならもっと騒がれて
いるはずだ、ということから何か番外編がやるのでは、と言う話になったようだ。そんな話に期待しながら新たな情報を
待っていると、すぐに情報が出てきた。どうやら、番外編が次期アニメでやるようだった。『異世界転生物語』を応援していた
気持ち悪かったからお断りしたら、悪態をつかれたんだ」
「あー、それはいわゆる『出会い厨』ってやつだね」
「出会い厨?」
愛子の口から不思議な単語が出た。出会い厨とはなんなのだろうか。
「何かにかこつけて、女の子と仲良くなろうっていう男のことね。今回で言えばセシウスなんだけど、そもそもセシウスについて
話し合うだけだったら体に触れる必要がないじゃない。それなのに体を触ってきた上に、食事に誘ってきたわけでしょ?断って
正解だったよ」
その話を聞いて、私は身の毛もよだつ思いをした。もしもあのままサイさんの誘いに乗っていたらどうなっていただろうか。
「オフ会って、楽しい面もあるけど、そういうちょっと変な人もいる時があるから気を付けてね」
「そうなんだね、勉強になったよ。私はもうオフ会はいいかな」
私がそう言うと、愛子が笑いながら「そう」とだけ言った。
それから、私の推し活は大人しいものだった。もちろんネット上で色々な人と話すことはあったが、それ以上のことは何も
なかった。そんなことをしているうちに『異世界転生物語』のアニメが終わった。アニメが終われば今まで騒いでいた人たちは
離れていってしまうもので、話ができる人もごく少数になった。『異世界転生物語』には原作の漫画があため、私の興味はそちらに
移行していった。そして原作でもセシウスの応援をし続けて、SNSでもひっそりと話していた頃に、ある噂が出てきた。
それは、『異世界転生物語』の番外編がアニメ化されるという噂だ。原作に、番外編はない。となると、アニメを制作している
会社がオリジナルに作ったものなのかもしれない。そもそも、なぜそんな話が出てきたかと言うとアニメ制作会社の次期アニメの
欄に『異世界転生物語 Another』のような文字があるからだそうだ。単純に第二期かもしれないが、第二期ならもっと騒がれて
いるはずだ、ということから何か番外編がやるのでは、と言う話になったようだ。そんな話に期待しながら新たな情報を
待っていると、すぐに情報が出てきた。どうやら、番外編が次期アニメでやるようだった。『異世界転生物語』を応援していた