「これは、始まりのパーティーだよ!この世界の終わりに来たみのりちゃんの、新しい世界へ踏み出す一歩をお祝いしたの!」

「パーティー……?」

「そう、パーティー!!だから顔上げて!陸くんも歌ってたじゃん!『スタートをこの歌でお祝いしよう』って!!」

「うん……」

「陸くんの歌でお祝いしてもらってさ、みのりちゃんはこれから新しい世界に笑って踏み出すの!」

「あきらちゃん……」

「あっ、ほら、間奏終わるから!笑って歌おうよ!」



いつだって励まされてきたこの曲で。

私は陸くんで溢れた青春の世界から、さようならをするんだ。



(……あぁ、そっか)



陸くんが曲を通して、私というファンの背中を押してくれるんだ。