「もし先生に何か言われたら、私のせいにしなよ。無理やり連れて来られましたーみたいな?」
「えっ!?そんなこと言わないよ!!あきらちゃんのせいじゃないし!!むしろ、私のせいだし!!」
私の言葉にあきらちゃんは笑って、
「まぁ、今は陸くんへの愛を叫ぶことに集中してればいいんだって」
と、私の背中をポンッと押した。
指定された部屋番号を見つけて、私達は入室する。
ふたりが座ってもまだまだ余裕たっぷりの大きなソファーにどかっと座ったあきらちゃん。
「さぁ、みのりちゃん!歌って!!」
そう言って、私にマイクを渡してくれる。
「深森陸縛りで、今日は歌いまくって!」
あきらちゃんの提案に私は頷き、
「陸くんへの愛を叫ぶんだもんね!」
と、ようやく腹をくくった。