ルーインド東京

そして遥は、自宅を求めて全力疾走した。
しかし電線は折れて、建物もほとんど倒壊していた。

そして遥は無事に自宅にたどり着いたが、騒然としていた。

遥「えっ・・・?」

遥の自宅は巨大地震ですっかり変わり果ててしまった。

遥「あ・・・そうだ!もしかしたらまだ家にいるかもしれない‼」

遥は自分の家族を呼び掛けた。

遥「お父さーん‼お母さーん‼遼真ー‼いる⁉」
遥「ねぇ返事して‼」
遥「お父さーん‼お母さーん‼遼真ー‼」

しかし、家族に返事を呼び掛けても誰も返事はせず、誰もいなかった。

遥「ウソ・・・でしょ・・・?」

絶望した遥は座り込んで落ち込んでしまった。
すると突然遥の後ろから何者かが声を掛けてきた。

隊員「おい!そこで何してるんだ!」
遥「えっ・・・?」

遥に声を掛けていたのは1人のレスキュー隊員だった。

隊員「ここにいたら危ないぞ!君も早く避難所に行くんだ!」
遥「いやぁ・・・その・・・。」

レスキュー隊員は避難を促したが遥は困惑していた。

隊員「東京はとても酷い状況だ!君も自分の命を守ることが第一だ。」

遥は突然立ち上がり、家族で大阪万博に行くこと決心しようと
隊員に対して、こう伝えた。

遥「あの、私・・・明日、家族みんなで大阪万博に行くんです!」
隊員「えっ⁉」
遥「数ヶ月前に新幹線の切符や入場予約券も買っておいたから
  ずっとその日を楽しみにしていたので・・・」
隊員「ダメだ!新幹線は大地震で当分の間運休していて無理だ!
   残念だが、その事は諦めてくれ!」
遥「そんな・・・⁉」

遥はその言葉に落ちこみ、大阪万博へ行くのを諦められてしまった。

ポイント② 震災が発生すると旅行に行けなくなる。