信介のいる病室

左足を骨折しただけなので、ギブスを付けている。

信介「偉かったなお前達。本当に無事だったな。」

母親の芳子はその嬉しさに涙した。

芳子「よかった・・・二人とも生きてくれて。」

遥は病院を逃げ出したことを反省しながら伝えた。

遥「うん。私のした事の方が一番悪い事だったよ。
  東京が日本の首都じゃなくなるのが嫌で
  みんなに伝えようとしたら
  おじさんに怒鳴られた事で激昂して
  この病院を抜け出しちゃって…
  東京が地震と噴火で被災された事で
  辛さと悲しさに我慢できなくて
  思いっきり泣いちゃったんだ。
  そこで落ち込んでいるとやっとお母さんが迎えに来て
  家族写真を見て過去の事を思い出したな。」
芳子「そうよね。その時、遥と遼真とお父さんがいる
   病院に向かっていると落ち込んでる遥を偶然見かけたから
   私が遥を励まして慰めてあげたわね。」
信介「まぁ気にするな。遥の事だから
   復興が終わったら東京はまた日本の首都に戻るさ。
   遼真はどうだったか?」
遼真「僕は仲間がいてお姉ちゃんの他に
   未夢姉ちゃんに掛兄ちゃん、木村先生が一緒にいてくれたから
   僕も本当に楽しかったよ!」
遥「大阪万博には行けなかったのは残念だったけど、
  岡山に引っ越したら、またどこかに連れてってね。」
信介「ああ、いつか行ける日が来たらな!」

すると、ゆうとが遼真に声を掛けた

ゆうと「遼真くん、ちょっと来て!」
遼真「ん?」

すると遼真は姉の遥と母親の芳子に窓の方に誘った。

遼真「お姉ちゃん!ママ!ちょっと窓の方に来て!」

遥と遼真と芳子が子供達のいる窓の方を見てみると
雲の隙間から太陽の光が見えていた。
そして、東京都内は次第に晴れていき、
空が明るくなって、東京は半年ぶりに晴天日和になっていった。

子供①「やったー!お日さまが見えてきたー!」
子供②「東京が晴れてきた!」
子供③「晴天!晴天!」

そして、遥も嬉しそうに空を眺めて呟いた。

遥「久しぶりの、晴天・・・!」

未夢のいる病室

未夢のポータブルテレビには東京都が晴天になった中継映像が流れていた。

リポーター「東京都内の様子です!
      東京都は半年ぶりとなる晴天に恵まれました!」

その病室には療養中のベットに座る未夢と側には掛もいた。

未夢「東京もようやく晴れるときはやってきたな!」
掛「ああ、ついにこの時が来たか!」

総合病院の広場

快晴に恵まれた東京を見た木村は広場にいる皆を呼び出し
晴れた東京に注目させた。

木村「皆!ラウンジの方に集まれ!」

そしてラウンジの方に皆を呼び出し、快晴になった東京の空に指をさした。

木村「見ろ!これが東京の新しい空だ!」

そして、東京は晴天による新しい光がここに差し込んだ。