いつもより少しピリピリとした空気の朝が過ぎ、昼飯の時間になった。ゆうと蒼良が机を俺の方に持ってきた。「昼飯食おーぜ」「あーお腹すいた」二人のことを軽く紹介させてもらうと、ゆうは重度のゲーム中毒者で、彼女よりゲームという揺るぎない信念(?)を持つ。勉強は得意じゃなさそうに見えるが、数学の成績がマッジで優秀(本人によるとプログラマーになりたいから、らしい)な友達で、蒼良はふわーんとした感じの男子。授業中はいつも寝ているがなぜか期末考査の成績は上位という天才少年(そのラインは微妙)。アイマスク常備。とまあ正反対の性格の友を持つ俺だが………「なあ二限の美術まじでつまんなくなかった?彫刻むずすぎ」「そうかな。僕は割と面白かったけど」蒼良は絵が上手い。「俺も割と楽しかったな」「えーっ二人とも俺を置いてくなよお!!」ゆうが泣きすがる。「それより僕は美術でハンマーを一度使ってみたいな。…ははっ」「「美術でハンマーは使わないだろ……」」