【おはよー。秀くんと那月の用事ってなんだったか聞いた?プリクラ撮ってたんだって…… 柚歌】
授業が始まってもなお気持ちが収まらなかった私は、ちょっとした退屈しのぎも兼ねて机の中からこっそり泰輝くんにメールを送ってみた。
【柚歌ちゃんおはよう。え、プリクラ? 秀め……あいつ許さん! 泰輝】
同じく授業中であろう彼からの返信は、思ったよりも早かった。
一限が終わったらきっと泰輝くんに問い詰められるであろう秀くんの姿を想像すると、自然と口元が緩んでしまう。
「おい葉山ー!先生の話がそんなに面白かったかー?」
先生の言葉ではっと我にかえった。クラスメイト達の視線が、一斉に私を捉える。
「いえ、何でもないです!すみません……」
一番前の席からこちらを振り返っている那月にこっそり目配せをすると、彼女は机に突っ伏して必死に笑いを堪えていた。
授業が始まってもなお気持ちが収まらなかった私は、ちょっとした退屈しのぎも兼ねて机の中からこっそり泰輝くんにメールを送ってみた。
【柚歌ちゃんおはよう。え、プリクラ? 秀め……あいつ許さん! 泰輝】
同じく授業中であろう彼からの返信は、思ったよりも早かった。
一限が終わったらきっと泰輝くんに問い詰められるであろう秀くんの姿を想像すると、自然と口元が緩んでしまう。
「おい葉山ー!先生の話がそんなに面白かったかー?」
先生の言葉ではっと我にかえった。クラスメイト達の視線が、一斉に私を捉える。
「いえ、何でもないです!すみません……」
一番前の席からこちらを振り返っている那月にこっそり目配せをすると、彼女は机に突っ伏して必死に笑いを堪えていた。