「俺はそうは思わないよ。泰輝はさ、いつも柚歌ちゃんの幸せだけを考えてたよ。俺、天国とか魂とか、そういうのは正直よく分かんない。だけどあいつだけは絶対、今でもどっかで柚歌ちゃんの事見てると思うんだ。柚歌ちゃんもさっき言ってくれただろ?泰輝は俺の結婚を絶対喜んでくれてるって。あいつはそれ以上に、柚歌ちゃんの幸せを願ってると思うよ。泰輝がそういう奴だって事は、柚歌ちゃんが一番知ってるだろ?」
賑やかだった店内はいつの間にかすっかり落ち着き、厨房の奥からは食器を洗う音がせわしなく漏れ出している。
大将はラストオーダーの声掛けの後、サービスだと言って私たちの前にアイスクリームを二つ並べてくれた。
「俺もさ、未だに泰輝に会いたくてどうしようもない時があるんだよ。そんな時は俺の中の泰輝に話しかけるんだ。そうするとあいつはちゃんと答えをくれる。俺たちさえ忘れなければ、あいつは俺たちと一緒に生きてるんだよ」
秀くんは溶け始めたアイスクリームをすくいながら、ニッコリ笑った。
彼に向かって呆れたように笑いかける泰輝の姿が、頭の中にぼんやりと浮かんだ。
賑やかだった店内はいつの間にかすっかり落ち着き、厨房の奥からは食器を洗う音がせわしなく漏れ出している。
大将はラストオーダーの声掛けの後、サービスだと言って私たちの前にアイスクリームを二つ並べてくれた。
「俺もさ、未だに泰輝に会いたくてどうしようもない時があるんだよ。そんな時は俺の中の泰輝に話しかけるんだ。そうするとあいつはちゃんと答えをくれる。俺たちさえ忘れなければ、あいつは俺たちと一緒に生きてるんだよ」
秀くんは溶け始めたアイスクリームをすくいながら、ニッコリ笑った。
彼に向かって呆れたように笑いかける泰輝の姿が、頭の中にぼんやりと浮かんだ。