私はすい臓がんを患っている。ステージ４とも言われない、末期がんだ。これを私は始業式の一週間前に聞いた。聞いたとき、これが悪い夢ならば今すぐ覚めて欲しい、今のお医者さんの言葉が幻聴であってほしいと何度思ったことだろう。







理想の高校生生活が音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。






高校生生活も二年目に入り、余裕が出てきて、クラブも頑張りながら、大学受験に向かって勉強もする。

そして何より、素敵な彼氏を作ってキラキラした今しか味わうことのできない青春を過ごすんだと信じて疑わなかった。




でも、それと同時に納得している自分がいた。



私の人生、こんなもんか。


と。