お医者さん曰く、私はいつ死んでもおかしくない状態だそうだ。つまり、私は今死ぬかもしれないということだ。



あと残り三か月だと宣告されてはいるけれど、それはただの”目安”であって、三か月持つとは限らない。逆に言えば三か月以上生きることもできるかもしれない。





そんなことを考えながらテクテクと歩いていると、急に目の前が真っ暗になった。



意識を手放す直前に「美羽!」という私の大好きな人の声が聞こえた気がしたが、それは私の願望から来た幻だったのかもしれない。