今までの人生、ずっと輝生と一緒に生きてきたのに、
「私、すい臓がんなの。」
というたった一言すら言えなくてごめんね。本当は一番に知らせなきゃいけないのに、疎遠になりたくないという私の気持ちが邪魔をしている。


こんなにわがままで臆病な私を好きになってくれてありがとう。





こう考えた時、今までずっと思いつかなかった残り三か月でしたいことを思いついた。



私の残りの時間は、今まで私にかかわってくれたすべての人に感謝をして過ごそう。家族をはじめ、今まで多くのことをしてくれていたのに感謝できていない人が大勢いる。時間が短いから感謝しきることは到底できないだろう。それでも、少しでも気持ちを表していきたいと思った。