翌日、学校の屋上にて



「輝生、ゴメンね。私、輝生と付き合うことはできない。でも、こんな私のことを好きになってくれて本当に、本当にありがとう。」


こう答えた時の輝生の顔が忘れられない。何かをこらえているような、悔やんでいるような、そんな表情だった。


「理由を聞かせてもらってもいいか?」



この質問を絶対にされるだろうと答えをずっと考えていた。しかし、どのように答えるのが良いかいまだに答えを出すことができずにいた。