「好きだよ、輝生。どうしようもないくらい好き。」



嘘偽りのない気持ちだ。誕生日が輝生のほうが一日早いということもあり、生まれた時から、いや生まれた瞬間からずっと一緒にいる輝生。



そしてこれからもいつでも会うことができると思っていた輝生。もう家族のようになっているのに、まだ私の病気のことを言えないでいる。


もしかしたらもう家族のようになってしまっているからこそダメなのかもしれない。近い人間って気を遣わないと思っていても実は一番気を遣う相手なのかもしれない。




ずっと一緒にいるから、大好きだから、そして感謝しているから傷つけたくないし、悲しい思いをさせたくないと思う。