しゃがめば体が隠れてしまうくらいの盾を二枚取り出した。リタは盾を構えて具合を見ている。
「意外と重いのね」
「魔導爆発型反応シールドっていうんだ」
「ずいぶんと長い名前」
「その名の通り、魔法攻撃や物理攻撃を受けた瞬間に、盾の表面で小さな魔法爆発を起こして、攻撃の威力を相殺してしまうんだ。ちょっとやってみるよ」
僕は雷撃のナックルでリタの持ったシールドを軽くぶん殴る。
「うわっ……、って、雷撃が来ない……。しかもセラのパンチ力をかなり軽減しているよ!」
「いい出来でしょう? 主に遠距離攻撃に主体を置くときに使おうと思っているんだ。僕とリタが防御に徹して、シドとララベルが攻撃を担う場合ね」
シドがウンウンと頷いている。
「セラたちがそれで防御して、俺とララベルがコンパウンドボウで攻撃だな」
「それなんだけど、二人には新しい武器を用意した。地下五階より下は強力な魔物が多いからね。まずはシド」
僕は出来立ての武器を渡した。
「なんだこれは? 弓のようだがどうやって引いたらいいのかわからん」
「それは六連マテリアルクロスボウだよ」
本体下部に弾倉を取り付けるタイプのクロスボウだ。弦はワイヤー巻取りにより、自動的に引かれる。矢はボルトと呼ばれる短いタイプではあるが、魔法補正により初速、威力ともにコンパウンドボウをはるかに凌ぐ。
「部屋の中で試し撃ちはしないでね。軽く壁を貫通するから」
「わ、わかった」
さっそく撃ってみようとしていたシドを止めた。
「いいなぁ、シドばっかりすごい武器をもらって!」
「ララベルにもあるよ。ほら、これだ」
僕は先端が膨らんだ筒状のアイテムを渡す。
「お、けっこう重たいな。これはなんだ?」
「投擲手のララベルにぴったりの武器、その名もマジックグレネードだ」
マジックグレネードは手榴弾によく似ているけど火薬の代わりに赤晶が使われている。魔力を込めると一〇秒後に爆裂魔法が展開される仕組みだ。
「一発の威力はマテリアルクロスボウの方が上だけど、マジックグレネードは一定範囲に有効なんだ。強力な個体はシド、群れで襲ってくる場合はララベルに対処を任せるからね」
「わかった。あー、腕が鳴る。早く試してみたいよ!」
「意外と重いのね」
「魔導爆発型反応シールドっていうんだ」
「ずいぶんと長い名前」
「その名の通り、魔法攻撃や物理攻撃を受けた瞬間に、盾の表面で小さな魔法爆発を起こして、攻撃の威力を相殺してしまうんだ。ちょっとやってみるよ」
僕は雷撃のナックルでリタの持ったシールドを軽くぶん殴る。
「うわっ……、って、雷撃が来ない……。しかもセラのパンチ力をかなり軽減しているよ!」
「いい出来でしょう? 主に遠距離攻撃に主体を置くときに使おうと思っているんだ。僕とリタが防御に徹して、シドとララベルが攻撃を担う場合ね」
シドがウンウンと頷いている。
「セラたちがそれで防御して、俺とララベルがコンパウンドボウで攻撃だな」
「それなんだけど、二人には新しい武器を用意した。地下五階より下は強力な魔物が多いからね。まずはシド」
僕は出来立ての武器を渡した。
「なんだこれは? 弓のようだがどうやって引いたらいいのかわからん」
「それは六連マテリアルクロスボウだよ」
本体下部に弾倉を取り付けるタイプのクロスボウだ。弦はワイヤー巻取りにより、自動的に引かれる。矢はボルトと呼ばれる短いタイプではあるが、魔法補正により初速、威力ともにコンパウンドボウをはるかに凌ぐ。
「部屋の中で試し撃ちはしないでね。軽く壁を貫通するから」
「わ、わかった」
さっそく撃ってみようとしていたシドを止めた。
「いいなぁ、シドばっかりすごい武器をもらって!」
「ララベルにもあるよ。ほら、これだ」
僕は先端が膨らんだ筒状のアイテムを渡す。
「お、けっこう重たいな。これはなんだ?」
「投擲手のララベルにぴったりの武器、その名もマジックグレネードだ」
マジックグレネードは手榴弾によく似ているけど火薬の代わりに赤晶が使われている。魔力を込めると一〇秒後に爆裂魔法が展開される仕組みだ。
「一発の威力はマテリアルクロスボウの方が上だけど、マジックグレネードは一定範囲に有効なんだ。強力な個体はシド、群れで襲ってくる場合はララベルに対処を任せるからね」
「わかった。あー、腕が鳴る。早く試してみたいよ!」