特別料理のおかげで体力が回復した僕は、ダンジョンで手に入れた素材をもとに、「作製」で家具を作っていく。
「まずはベッドを作っていこう」
「おう、早いところ頼むぞ!」
すでに酒が入っているシドが暢気な大声を出す。今日は活躍してくれたから大目に見よう。それに不測の事態で戦闘になっても「修理」を使えば血中のアルコールは分解できるのだ。問題はないだろう。
人数分のベッドは一時間くらいで出来てしまった。
「次は何を作ろうかな?」
するとミレアが僕の方へにじり寄ってきた。
「お姉さんお風呂がほしいなあ。セラだって綺麗なお姉さんが好きでしょう?」
「ま、まあそれは……」
汚いよりは清潔の方がいいよね。健康にとっても……。
「わかりました。お風呂を作ります」
「ありがとう。お礼に後で背中を流してあげるわね♡」
「結構です」
「あら冷たい。そんなところも好きだけど」
戦闘の後だからさっぱりしたいという気持ちもわかる。言われてみれば僕だってシャワーがあるとありがたい。腹が決まると行動は早かった。
一番の問題は排水だった。ダンジョンに下水管は通っていない。仕方がないので水はけのよい砂の地層に排水管をぶちこみ、地下浸透させることにした。穴は「改造」で簡単に掘ることができた。
続いて浴槽だけど、こちらも壁の石材を材料にして「解体」「改造」「作製」で作ることに成功した。贅沢に広めのお風呂にしたけど、それくらいはいいよね。
後はお湯を出す装置だけだ。まず水だけど、これは地下菜園の散水機にも使っているサンドシャークの浮袋を利用した。一つの浮袋で毎分10リットルの水が賄える。
続いて集めた金属を流用して貯水タンクを作った。ここに水を溜めておけば、シャワーの途中で水が切れることもないだろう。これは天井に近いところに置いておく。
最後に湯沸かし器だけど、こちらは料理のために持ってきておいた魔導コンロを魔改造して出力を上げた。温度調整機能付きで80度のお湯を供給し続けることができるようにしてある。動力には赤晶が必要になるけど、省エネ設計で家計に優しい。
「まずはベッドを作っていこう」
「おう、早いところ頼むぞ!」
すでに酒が入っているシドが暢気な大声を出す。今日は活躍してくれたから大目に見よう。それに不測の事態で戦闘になっても「修理」を使えば血中のアルコールは分解できるのだ。問題はないだろう。
人数分のベッドは一時間くらいで出来てしまった。
「次は何を作ろうかな?」
するとミレアが僕の方へにじり寄ってきた。
「お姉さんお風呂がほしいなあ。セラだって綺麗なお姉さんが好きでしょう?」
「ま、まあそれは……」
汚いよりは清潔の方がいいよね。健康にとっても……。
「わかりました。お風呂を作ります」
「ありがとう。お礼に後で背中を流してあげるわね♡」
「結構です」
「あら冷たい。そんなところも好きだけど」
戦闘の後だからさっぱりしたいという気持ちもわかる。言われてみれば僕だってシャワーがあるとありがたい。腹が決まると行動は早かった。
一番の問題は排水だった。ダンジョンに下水管は通っていない。仕方がないので水はけのよい砂の地層に排水管をぶちこみ、地下浸透させることにした。穴は「改造」で簡単に掘ることができた。
続いて浴槽だけど、こちらも壁の石材を材料にして「解体」「改造」「作製」で作ることに成功した。贅沢に広めのお風呂にしたけど、それくらいはいいよね。
後はお湯を出す装置だけだ。まず水だけど、これは地下菜園の散水機にも使っているサンドシャークの浮袋を利用した。一つの浮袋で毎分10リットルの水が賄える。
続いて集めた金属を流用して貯水タンクを作った。ここに水を溜めておけば、シャワーの途中で水が切れることもないだろう。これは天井に近いところに置いておく。
最後に湯沸かし器だけど、こちらは料理のために持ってきておいた魔導コンロを魔改造して出力を上げた。温度調整機能付きで80度のお湯を供給し続けることができるようにしてある。動力には赤晶が必要になるけど、省エネ設計で家計に優しい。