翌日は早朝からリタの訪問を受けた。久しぶりに朝稽古をやろうと約束していたのだ。僕らは湖畔の開けた場所までやってきた。湖を渡ってくる朝の風が気持ちいい。
「セラがいない間もしっかり訓練はしていたんだよ」
「よーし、進歩のほどを見せてもらおうかな」
訓練用の剣を構えてリタと向き合った。
「いくよ!」
リタは一足飛びで距離を詰めてきた。いい踏み込みだ。左右に体を揺すりながらフェイントを織り交ぜたリタの三段攻撃が襲い掛かってくる。下段、上段、上段、おっと、今日は連撃が止まずに四段攻撃になっている。横なぎに払われた胴打ちを力いっぱい跳ね返した。
「あら、これも見切られちゃったか。新必殺技だったのに」
「今の技はよかったね。足のフェイントを入れたらもっと効果的かもしれないよ」
「なるほど。まだまだ、攻撃のバリエーションはこれだけじゃないよ!」
リタは獰猛に笑いながら剣を振り上げた。
一時間ほど訓練をしてから、僕らは生えたばかりの草地に寝転がって休んだ。
「ずいぶんとスピードが上がったよね。足腰の鍛錬をしたの?」
「うん。でもまだまだセラにはかなわないなあ。剣の達人にでも修行をつけてほしいよ」
「それを言うなら僕だって一緒さ」
僕の戦闘力は高いけど、正式に武術を習ったことはない。だから、どうしても身体能力頼みの戦いになってしまうのだ。きちんとした武術を習えばもう少し強くなれるとは思うんだけどね。
「いっそ、剣の闘神にでも稽古をつけてもらおうかしら」
リタは冗談で言ったみたいだったけど、それは悪くない考えだった。剣の闘神とは僕が使役するゴーレムたちの一体だ。もともとはデザートフォーミングマシンを起動するための聖杯を守っていたゴーレムなんだけど、僕が改造を施して、今ではコントロールルームのガーディアンになっている。
「いいね、それ。リタが剣の闘神、僕はタロスに体術を教えてもらおうかな」
「セラがいない間もしっかり訓練はしていたんだよ」
「よーし、進歩のほどを見せてもらおうかな」
訓練用の剣を構えてリタと向き合った。
「いくよ!」
リタは一足飛びで距離を詰めてきた。いい踏み込みだ。左右に体を揺すりながらフェイントを織り交ぜたリタの三段攻撃が襲い掛かってくる。下段、上段、上段、おっと、今日は連撃が止まずに四段攻撃になっている。横なぎに払われた胴打ちを力いっぱい跳ね返した。
「あら、これも見切られちゃったか。新必殺技だったのに」
「今の技はよかったね。足のフェイントを入れたらもっと効果的かもしれないよ」
「なるほど。まだまだ、攻撃のバリエーションはこれだけじゃないよ!」
リタは獰猛に笑いながら剣を振り上げた。
一時間ほど訓練をしてから、僕らは生えたばかりの草地に寝転がって休んだ。
「ずいぶんとスピードが上がったよね。足腰の鍛錬をしたの?」
「うん。でもまだまだセラにはかなわないなあ。剣の達人にでも修行をつけてほしいよ」
「それを言うなら僕だって一緒さ」
僕の戦闘力は高いけど、正式に武術を習ったことはない。だから、どうしても身体能力頼みの戦いになってしまうのだ。きちんとした武術を習えばもう少し強くなれるとは思うんだけどね。
「いっそ、剣の闘神にでも稽古をつけてもらおうかしら」
リタは冗談で言ったみたいだったけど、それは悪くない考えだった。剣の闘神とは僕が使役するゴーレムたちの一体だ。もともとはデザートフォーミングマシンを起動するための聖杯を守っていたゴーレムなんだけど、僕が改造を施して、今ではコントロールルームのガーディアンになっている。
「いいね、それ。リタが剣の闘神、僕はタロスに体術を教えてもらおうかな」