ポピュラーナイトは手強かった。四体もいたのでなおさらだ。最初の一体は奇襲で倒したから比較的楽だったけど、残りの三体はうまく連携して、なかなかこちらにつけ入らせない。サンダーウィップで攻撃したけど槍で弾かれてしまった。
ドゴーーーーン!
突如後ろで爆発音が響いた。なんとデザートホークスが人型のゴーレムに襲われている。爆発音はララベルの投げたマジックグレネードだった。
「みんな! クッ……」
助けに戻りたくても、背中を向けた瞬間に三本の槍が僕を突き刺すだろう。
「こっちは大丈夫だから、セラは自分の敵に集中して!」
リタの声が後ろから聞こえてくる。こうなったら一刻も早く敵を倒して救援に向かわなくちゃ。僕は地下七階を甘く見過ぎていたようだ。
槍の三連撃に頬と肩を浅く切られた。僕の放ったサンダーウィップは騎士の盾に阻まれてしまう。電撃を流したので多少動きは鈍ったみたいだけど、流れを止めるまでには至っていない。後ろでは爆音と剣戟がこだましている。みんなは無事か? 焦りが体を縛って、いつものように動かない。そんな心の隙を見透かすようにポピュラーナイトは僕を狙う。
いや、そうじゃない! 言ってみればこいつらはマシンだ。敵の感情を読んでいるのではなく淡々とプログラム通りに動いているだけなのだ。
「落ち着け、セラ」
どこかで聞き覚えのある声がした。上? 降り注ぐ冷気がポピュラーナイトの腕を凍り付かせる。さらに二頭の銀色の狼が両脇のポピュラーナイトに襲い掛かった。これは、メリッサの氷狼の剣! 攻撃するなら今しかない。
僕が伸ばしたサンダーウィップがナイトの首に絡みつき、強烈な電竜が流れた。耳の部分から煙を出してポピュラーナイトは動きを止めてしまう。
「メリッサ!」
無表情でブイサインを出すメリッサが天井からぶら下がっていた。
「まだ二体いる」
「僕はいいからみんなを助けてくれ、頼む!」
「安心しろ、あっちにも人は遣った」
とてつもない破壊音がしてリタたちを囲む人型のゴーレムがはじけ飛んでいた。あれは爆砕の戦斧!
「ガハハハハハッ! 黒い刃が一刀、剛力のキャブル見参」
キャブルさんやタナトスさん! 黒い刃のメンバーもそろっている!
「さっさとここを片付けるぞ」
メリッサが一瞬だけ微笑んでくれた。
ドゴーーーーン!
突如後ろで爆発音が響いた。なんとデザートホークスが人型のゴーレムに襲われている。爆発音はララベルの投げたマジックグレネードだった。
「みんな! クッ……」
助けに戻りたくても、背中を向けた瞬間に三本の槍が僕を突き刺すだろう。
「こっちは大丈夫だから、セラは自分の敵に集中して!」
リタの声が後ろから聞こえてくる。こうなったら一刻も早く敵を倒して救援に向かわなくちゃ。僕は地下七階を甘く見過ぎていたようだ。
槍の三連撃に頬と肩を浅く切られた。僕の放ったサンダーウィップは騎士の盾に阻まれてしまう。電撃を流したので多少動きは鈍ったみたいだけど、流れを止めるまでには至っていない。後ろでは爆音と剣戟がこだましている。みんなは無事か? 焦りが体を縛って、いつものように動かない。そんな心の隙を見透かすようにポピュラーナイトは僕を狙う。
いや、そうじゃない! 言ってみればこいつらはマシンだ。敵の感情を読んでいるのではなく淡々とプログラム通りに動いているだけなのだ。
「落ち着け、セラ」
どこかで聞き覚えのある声がした。上? 降り注ぐ冷気がポピュラーナイトの腕を凍り付かせる。さらに二頭の銀色の狼が両脇のポピュラーナイトに襲い掛かった。これは、メリッサの氷狼の剣! 攻撃するなら今しかない。
僕が伸ばしたサンダーウィップがナイトの首に絡みつき、強烈な電竜が流れた。耳の部分から煙を出してポピュラーナイトは動きを止めてしまう。
「メリッサ!」
無表情でブイサインを出すメリッサが天井からぶら下がっていた。
「まだ二体いる」
「僕はいいからみんなを助けてくれ、頼む!」
「安心しろ、あっちにも人は遣った」
とてつもない破壊音がしてリタたちを囲む人型のゴーレムがはじけ飛んでいた。あれは爆砕の戦斧!
「ガハハハハハッ! 黒い刃が一刀、剛力のキャブル見参」
キャブルさんやタナトスさん! 黒い刃のメンバーもそろっている!
「さっさとここを片付けるぞ」
メリッサが一瞬だけ微笑んでくれた。