「ケヴィン……」
「奏音さん?」
「ケヴィンと、同じだ」
「はあ」

ああ、ケヴィン。

この先誰と出会ったとしても、あたしはあなたの面影を追ってしまう。

そんな気がする。

「奏音さん」
「何?」
「彼はケヴィンじゃねっすよ」
「う……」

わかってる。
彼がケヴィンじゃないってことも。
ただ、サイズ感が全く同じだってだけで勝手にあたしが運命感じていただけ。

「あの、奏音さん」
「はい」
「失礼を承知の上で言いますけど」
「何でしょう、成実ちゃん」
「ケヴィンを追いたい気持ちはわからなくないっすけど、そういう見方って一番相手を傷つけるやつっすよ」
「え……」
成実ちゃんが真顔で続ける。