そう言った私の顔をアカネは、じっと見つめながらしばらくの間静かな時が流れていた。唯一静かでは収まらなかったのは、私の暴れ馬だけでたまらず私は、カルピスを震える手で一気に飲み干してしまった。その次の瞬間、アカネは、何も言わずに私の方へ身体を預けるようにして抱きついてきた。
「えっ!あっ、アカネさん!」
 私は、密接になったアカネの髪の毛のとても良い匂いに気を失いそうになりながら、そのまま仰向けに倒れ込んだ。
 こうして私は、クラス、いや、学年中のマドンナであるアカネと中学二年生の身分で性交渉を行った。行為の最中は、よく覚えていないが途中から私は、獣のようにアカネの体を欲しいままにしていたと思う。アカネは、私に身を委ねてされるがままのような感じだった。アカネの身体は、少し胸が膨らんでいて陰部にはきれいに整えられた黒色のデルタ地帯が存在していた。

 施設の中での私の過ごし方は、基本的に自由だった。好きな本を読んだり、音楽を聴いたり、昼寝をしたりしながらのんびりと過ごしていた。毎週月・水・金は、風呂の日だった。脱衣所で服を脱いでいると大抵の他の患者は、立派な刺青を入れていた。食事は、かなりまずかったが、我慢すれば食べられない程では無かった。タバコも売店から購入できた。ここはここで、それなりの快適な空間なのかも知れない。


 アカネと初体験をしてしまった私は、やや有頂天になっていた。何しろ、学年一のマドンナと中学二年生の身分で良く訳が分からぬままセックスをしてしまったのだから、それは冷静でいる方が無理だったのだろう。アカネは、行為が終了した後、笑顔で私の顔を見ながら囁くような声でこう言った。
「気持ち良かった?」
 私は、三度頷いて愛おしい気持ちでアカネにキスをしようとしたが、アカネは、指を私の唇に当てて、「今日は、ここまで」と言って下着を装着し始めた。私は、まだ元気な息子を見られるのが非常に恥ずかしくなって、アカネよりも早くパンツと洋服を装着した。

 自宅に戻ったのは、夕方の六時くらいだったと思う。結局、アカネは、何を教えて欲しかったわけでは無くて、単に私と性交渉をしたかっただけのようだった。私は、さりげなく平静を装いながら自分の部屋へと退避して部屋に入った瞬間、一人でガッツポーズをとって、この素晴らしい体験に感謝してベッドの上にダイブした。