「ミル君、今度一緒に私の家で勉強しない?私、どうしても分からない事が有って」
 突然の誘いに私は、ビックリしてしまったが、内心まんざらでもなかったように今にしてみれば、そう思う。
「ど、どこが分からないのかな?」
 緊張した私は、少し言葉につかえながら聞き返してみた。
「う~ん、とにかく一緒に勉強したいの!」
 アカネは、少し顔を赤らめて何やらモジモジとしていて可愛らしい顔立ちと相まってそれを見ていた私は、秘かに勃起していた。
「い、いいけど。いつかな?」
 私は、勃起した自分の息子をアカネにバレない様に何度か姿勢を組み替えて対応していた。
「出来れば、今日なんだけど……」
「今日?急だね!」
 私は、ますます興奮してしまい立ち上がった私の息子は、どうにも収拾がつかなくなってしまった。
「今、三時半だから四時半にこのメモに書いてある私の自宅に来てくれる?」
 私は、そんなことよりもはち切れんばかりになってしまった私のパンツの中身がどうにも言う事を聞いてくれない暴れ馬のごとしで、まずは、この場を凌ぐために何回か頷いてアカネに気付かれないうちに早く一人になりたかった。
「じゃあ、待ってるね!」
 アカネは、そう言って元気に教室を出ていった。
「あ~、危なかった……」
 私は、少しずつしぼんで大人しくなった息子を見届けてから下校した。

 帰宅した私は、すぐに恥ずかしいシミだらけのパンツを丁寧に手洗いして証拠隠滅作業に没頭した。幸い母も父も兄も外出していたので一連の作業を終えた私は、アカネの自宅に向かう準備をそそくさと始めた。ジーンズと白いシャツに着替えた私は、自宅を出て、歩いて近所のアカネの自宅に向かった。パンツが、大洪水にならない様に下にブリーフを、その上からいつものトランクスタイプのパンツをはいて完全装備で決戦に臨んだ。

 アカネの自宅は、私の自宅から歩いて十五分ぐらいの場所に在った。


 ある程度まで書いたところで、この日のパソコン使用時間の二時間近くになってしまった。施設長が、私の所にやって来た。
「だいぶ進みましたか?今日は、そろそろ終わりにしましょうね」
 私は、施設長の言う通りにキーボードを叩く手を止めて文書を保存して席を立った。
「明日は、MRIでしたよね?」
 私は、笑顔で施設長にそう言って部屋に戻ろうとした。