数日後、この日もリハビリにやって来た翔はいつもの様に陽菜のもとに立ち寄った。

「どうだぁ陽菜、元気にしているか?」

「あっ亨兄ちゃんいらっしゃい、大丈夫よ、あたしは元気だから心配しないで。それより亨兄ちゃんこそリハビリどうだった?」

「その事なんだけどな陽菜、リハビリ今日で終わりだって」

「えっじゃあもうここに寄る事もないの?」

「心配するな、出来る限り見舞いには来てやるから」

その言葉に瞳を輝かせる陽菜。

「ほんとに来てくれるの?」

「あぁもちろんだ。ただ俺も少しずつ仕事も再開し始めたからこれまでの様に頻繁に来る訳にはいかないんだ。それだけ勘弁してくれな」

その言葉を聞いた陽菜は少し落ち込んだ表情を見せていた。

「そうだよね、多分これからも少しずつお仕事が増えていくんだろうなぁ、でもあたしばかりわがまま言っていられないよね。分かったわ毎日じゃなくても良い、少しでも来てくれるなら」

そう言いながらも幾分寂しそうな表情をしている陽菜。