「ありがとう亨兄ちゃん。でも無理しなくていいからね」

「なに言っているんだ、お前はそんな事心配しなくていいんだよ。まったく落ち込んだり元気になったり忙しい奴だな」

そんな事を話しているとそこへ由佳が見舞いにやって来た。

「陽菜見舞いに来たよ、体調はどう?」

病室に入るなり亨の存在に気付いた由佳はその後亨にも挨拶をする。

「あっ翔さんも来ていたんですね、いらっしゃい」

「こんにちは由佳ちゃん。今日も可愛いね」

「やだ翔さんたら、そんなほんとのこと事言われたら嬉しくなっちゃうじゃないですか」

「何言ってんのよ由佳ったら、お世辞に決まってるじゃない」

「分かっているわよ陽菜、あたしがそんな事も分からない女だと思う?」

「もちろんじゃない」

「ひどいなぁ陽菜ったら」

「ごめんごめん、冗談に決まっているじゃない。それよりごめんね今まで会えなくて、来てくれていたんでしょ?」

「まぁね、でも良いのよ陽菜はそんなこと気にしなくて、病気なんだもん仕方ないよ。それにおばさんから連絡をもらって心配だったけど来るのを控えていたの。今日来たのもおばさんからもう大丈夫って連絡をもらったからなのよ」