「それでこんなに朝早く来てくれたの? ありがとう。それに昨日も一昨日も来てくれたんだって? 何度も来てくれたのに会えなくてごめんなさい、ほんとにありがとね。心配かけてしまってごめんなさい、もう大丈夫だから安心して。それとこれもありがとう。大切に使わせてもらうね」

その言葉と共にパソコンを指さす陽菜。

亨はそんな言葉に一安心し、ほっと胸をなでおろす。

「そんな事はどうでも良いんだよ、お前が無事でさえいてくれれば。だからそんなに謝らなくて良いんだよ、病気なんだから仕方ないだろ。なにもすき好んで具合悪くなる奴なんていないんだから。それよりもう大丈夫なのか?」

「うん、昨日の夜に良くなって夕べはぐっすり眠ったから大丈夫!」

「なんだ良くなったばっかりじゃねえか、俺はもう帰るから今日はゆっくり休んでいろ」

「えぇっもう帰っちゃうの? お願いだからもっといてよ」

「俺はお前が無事な事が分かればそれで良いんだ! お前は良くなったばっかなんだからもう一日ゆっくりしてろ、明日また来てやるから。分かったな?」

「はあい。ほんとにもう大丈夫なのになぁ?」