「バカねえ、正直に翔の所に行くって言って許してくれるわけないじゃない、ただ散歩に行くって言っただけよ」
「そうなの?」
まさかの由佳の言葉に驚いてしまう陽菜。
「そうよ、ウソも方便て言うじゃない、こういうのは上手く使わないと。さっ行くわよ」
(良いのかなほんとに)
そう思いつつも陽菜は由佳に車椅子を押されながら翔のいる特別室に向かう。
「楽しみじゃない? あんたあれだけ翔のファンだったのに顔も見た事なかったんだから」
「確かに楽しみではあるけどどんな顔しているんだろうって想像する楽しみは無くなっちゃうかな? やっぱりかっこいいのかな、どうなの由佳」
「そうねぇ……」
そこまで言ったところで由佳の言葉を遮って来た陽菜。
「あっ待ってやっぱり言わないで。楽しみがなくなっちゃう」
「何よ陽菜ったら自分から聞いといて、そんなに楽しみなの?」
そうこうするうちに翔のいる特別室の前までたどり着いた二人だが、考える事は皆一緒のようで特別室の前にはすでに多くの患者やその家族などが押し寄せていた。
「そうなの?」
まさかの由佳の言葉に驚いてしまう陽菜。
「そうよ、ウソも方便て言うじゃない、こういうのは上手く使わないと。さっ行くわよ」
(良いのかなほんとに)
そう思いつつも陽菜は由佳に車椅子を押されながら翔のいる特別室に向かう。
「楽しみじゃない? あんたあれだけ翔のファンだったのに顔も見た事なかったんだから」
「確かに楽しみではあるけどどんな顔しているんだろうって想像する楽しみは無くなっちゃうかな? やっぱりかっこいいのかな、どうなの由佳」
「そうねぇ……」
そこまで言ったところで由佳の言葉を遮って来た陽菜。
「あっ待ってやっぱり言わないで。楽しみがなくなっちゃう」
「何よ陽菜ったら自分から聞いといて、そんなに楽しみなの?」
そうこうするうちに翔のいる特別室の前までたどり着いた二人だが、考える事は皆一緒のようで特別室の前にはすでに多くの患者やその家族などが押し寄せていた。