そう言いながらも陽菜は矢嶋が病室を後にするとすぐさまデジタルオーディオを手にし、そっとそのスイッチを入れた。
陽菜の耳元には大好きな翔の曲が鳴り響き、陽菜はずっとその音楽に酔いしれていた。
その日の午後いつもの様に由佳が見舞いにやって来ると、ドアを開けるなり威勢よく声をかける由佳。
「こんにちは陽菜、昨日は来られなくてごめんね」
その時ベッドに横になっていた陽菜はその声にゆっくりと体を起こした。
「あっごめん陽菜、もしかして寝てた?」
「ううん大丈夫。少し横になっていただけだから」
「そう? ごめんね急に大きな声出して」
「良いの別に、由佳が来てくれるだけでうれしいんだから」
「また嬉しい事言っちゃって。ほんとはあたしが来ることが嬉しいんじゃなくて翔さんの所に連れて行ってもらえるから嬉しいんでしょ」
「そうとも言うかな?」
やわらかな笑みを浮かべる陽菜。それにつられる様に由佳も笑顔を浮かべた。
陽菜の耳元には大好きな翔の曲が鳴り響き、陽菜はずっとその音楽に酔いしれていた。
その日の午後いつもの様に由佳が見舞いにやって来ると、ドアを開けるなり威勢よく声をかける由佳。
「こんにちは陽菜、昨日は来られなくてごめんね」
その時ベッドに横になっていた陽菜はその声にゆっくりと体を起こした。
「あっごめん陽菜、もしかして寝てた?」
「ううん大丈夫。少し横になっていただけだから」
「そう? ごめんね急に大きな声出して」
「良いの別に、由佳が来てくれるだけでうれしいんだから」
「また嬉しい事言っちゃって。ほんとはあたしが来ることが嬉しいんじゃなくて翔さんの所に連れて行ってもらえるから嬉しいんでしょ」
「そうとも言うかな?」
やわらかな笑みを浮かべる陽菜。それにつられる様に由佳も笑顔を浮かべた。