待合室で少しの間待っているとそこへ栗原医師がやって来た。
「お待たせいたしました。どうぞこちらへ」
そう言って相談室に案内する栗原。
相談室に着いた二人はお互いテーブルをはさんで向かい合わせに椅子に座り、今回呼び出した用件を伝える栗原。
「三枝さん、本日は突然お呼び立てしてしまって申し訳ありません」
「いいえ、それよりなんでしょうかお話って」
「あっそうですね、実は陽菜さんの心臓の事なんですが、先程臓器移植ネットワークから連絡がありまして脳死判定の出された患者さんが出たそうで、その患者さんの心臓が陽菜さんに移植できることが分かったんですよ」
「ほんとですかそれ、じゃあこれであの子の病気も治るんですね。先生手術の方よろしくお願いします」
ところが陽子の願いにもかかわらず渋い表情を浮かべる栗原。
「それがわたしもすぐにでも手術をしたい所なんですが本人が迷っているようでして、考えさせてほしいと言って来たんです」
「そんな事言ったんですかあの子」
驚きの声をあげた陽子は一体何故かと考えてしまうが、その応えは一つしかなかった。
「お待たせいたしました。どうぞこちらへ」
そう言って相談室に案内する栗原。
相談室に着いた二人はお互いテーブルをはさんで向かい合わせに椅子に座り、今回呼び出した用件を伝える栗原。
「三枝さん、本日は突然お呼び立てしてしまって申し訳ありません」
「いいえ、それよりなんでしょうかお話って」
「あっそうですね、実は陽菜さんの心臓の事なんですが、先程臓器移植ネットワークから連絡がありまして脳死判定の出された患者さんが出たそうで、その患者さんの心臓が陽菜さんに移植できることが分かったんですよ」
「ほんとですかそれ、じゃあこれであの子の病気も治るんですね。先生手術の方よろしくお願いします」
ところが陽子の願いにもかかわらず渋い表情を浮かべる栗原。
「それがわたしもすぐにでも手術をしたい所なんですが本人が迷っているようでして、考えさせてほしいと言って来たんです」
「そんな事言ったんですかあの子」
驚きの声をあげた陽子は一体何故かと考えてしまうが、その応えは一つしかなかった。