ところがその翌日、陽菜は再び発作を起こしてしまった。
亨が見舞いに来るものの面会謝絶となってしまっていたため心配した亨はナースセンターに向かうと、矢嶋に声をかけ陽菜の様子をうかがう。
「千夏ちゃん、陽菜の奴もしかしてまた発作ですか?」
「そうね、あまり発作ばかりおこしていてもよくないんだけど、このところ陽菜ちゃんの心臓が弱ってきているみたいなの」
「どうにかならないんですか?」
必死の思いで尋ねる亨に千夏は落ち着いた様子で応える。
「やっぱり移植しかないのよ、でもそれにはドナーが現れてくれない事にはどうにもならないの」
「そんな、どうにかしてくださいよ!」
「どうにかしてと言われてもこればかりはね」
「そうですよね、無理言ってもダメですよね、今日は会えないみたいだしひとまず帰ります」
「ごめんなさいね」
その言葉を背中に受け、亨は肩を落としとぼとぼと帰って行った。
亨が見舞いに来るものの面会謝絶となってしまっていたため心配した亨はナースセンターに向かうと、矢嶋に声をかけ陽菜の様子をうかがう。
「千夏ちゃん、陽菜の奴もしかしてまた発作ですか?」
「そうね、あまり発作ばかりおこしていてもよくないんだけど、このところ陽菜ちゃんの心臓が弱ってきているみたいなの」
「どうにかならないんですか?」
必死の思いで尋ねる亨に千夏は落ち着いた様子で応える。
「やっぱり移植しかないのよ、でもそれにはドナーが現れてくれない事にはどうにもならないの」
「そんな、どうにかしてくださいよ!」
「どうにかしてと言われてもこればかりはね」
「そうですよね、無理言ってもダメですよね、今日は会えないみたいだしひとまず帰ります」
「ごめんなさいね」
その言葉を背中に受け、亨は肩を落としとぼとぼと帰って行った。