「簡単なことだよ。最初十九っていう数字が見えたんだけどそれが給料の額だとしたら一万九千円てことはあり得ないだろ? だとしたら十九万てことだろうと思って」
「そういう事なんだな、僕だって今まで日本人も僕らと同じくらいの給料しかもらってないものだと信じ切っていた。だから僕はなぜ日本人と同じ仕事をしているのにこんなに給料の額がそんなに違うのか聞いたんだ」
「そしたらなんだって?」
ソムチャイが興味深げに尋ねる。
「本田の奴言ったんだ。僕たち外国人と日本人の給料が違うのは当然だって、日本人の方が偉いとまで言っていた。それだけじゃない、外国人のくせに身の程を知れとまで言ったんだ!」
「なんだよそれ! 同じ仕事をしているのに日本人と外国人の間に偉いも何もないだろ。それに身の程をしれだと? 日本人というだけでそんなに偉いのかよ!」
エリックの怒りの声が飛んで来るとマイクは更に続ける。
「そこへ工場長が来たから今度は工場長に聞いたんだ、どうして同じ仕事をいているのに給料がこんなに違うのかって。そしたらあいつ日本人と僕ら外国人とじゃ日本人の方が優秀なのは決まっているって、能力の劣る外国人に高い給料払えないのは当然だって言ったんだ」
今度はアインが怒りの声をあげた。
「そういう事なんだな、僕だって今まで日本人も僕らと同じくらいの給料しかもらってないものだと信じ切っていた。だから僕はなぜ日本人と同じ仕事をしているのにこんなに給料の額がそんなに違うのか聞いたんだ」
「そしたらなんだって?」
ソムチャイが興味深げに尋ねる。
「本田の奴言ったんだ。僕たち外国人と日本人の給料が違うのは当然だって、日本人の方が偉いとまで言っていた。それだけじゃない、外国人のくせに身の程を知れとまで言ったんだ!」
「なんだよそれ! 同じ仕事をしているのに日本人と外国人の間に偉いも何もないだろ。それに身の程をしれだと? 日本人というだけでそんなに偉いのかよ!」
エリックの怒りの声が飛んで来るとマイクは更に続ける。
「そこへ工場長が来たから今度は工場長に聞いたんだ、どうして同じ仕事をいているのに給料がこんなに違うのかって。そしたらあいつ日本人と僕ら外国人とじゃ日本人の方が優秀なのは決まっているって、能力の劣る外国人に高い給料払えないのは当然だって言ったんだ」
今度はアインが怒りの声をあげた。