「どういう事ですかそれは、どうして工場長の言葉を信じて僕たちの言っていることは信じてくれないんですか!」

「当然だろ! 日本人の言う事は信じられるが君たちのような外国人の言う事なんて信じられないに決まっているだろ! 君たちはすぐ噓をつくからな?」

あまりの差別的発言に驚いてしまうしかなかったマイク。

「なんですかそれ、僕たちがいつ嘘をついたというんです。勝手なことを言わないでください、一体僕たちの事をなんだと思っているんですか! あんた達日本人がそんなだから犯罪に走るしかない外国人が絶えないんだ」

同様に本来公平な立場でいなければいけない佐々木によるまさかの差別発言に怒りの声で叫ぶアイン。

「嫌ならやめてもらったって良いんだよ、そんな事出来ないだろ? なんたって君たちのパスポートはこっちにあるんだからな。お前らはうちの会社でずっと働き続けるしかないんだよ、安月給でな」

ついに本性を現した佐々木。

(なんだよこの会社クズばっかじゃねえか、とんでもねえところに入っちゃったな?)

この様に思うしかないエリック。

「とにかく僕たちはあなた方に負けません、最後まで戦い続けますからね。みんないくぞ!」

エリックがこの様に捨て台詞をはくと、みんなを引き連れその場を後にした。