「何言っているんだ、あいつほとんど現場に来ないくせに、現場の事わからないのによく言えたものだな? 外国人の方が能力が低いって誰が決めた」

マイクは更に続ける。

「それでもまだ抗議していたら住む寮も与えてもらって何の文句があるって、嫌ならやめても良いって言われてしまった」

「住む寮って言ったってこんな狭い部屋に四人も押し込んで何が与えているだよ、だいたい嫌ならやめてもいいって言うけどやめられないようにパスポートを取り上げたのはどいつだ!」

そう吐き捨てたのはソムチャイであり彼は更に続ける。

「なあマイク、この事他のみんなにも知らせた方がよくねえか?」

「そうだな、他のみんなも呼んでこよう」

マイクとエリックは他の二部屋に行きともに働く仲間たちを呼びに行く。

みんながマイクたちの部屋に集まると各々狭い床の上やベッドの上など思い思いに腰を下ろした。