目覚ましも鳴らないはずの日曜の朝、彼からの着信に目を覚ましたのは朝の六時だった。 「寝てた?」 「うん。どしたの、こんな朝早く」 「ドライブ行かない?」 「どこに?」 「それは行ってのお楽しみ」 メッセージアプリじゃなく久しぶりに彼の声を聞いた気がした。