この日もずっと後をつけられ、振り払おうとしてもずっとつけられ走ってアパートに駆け込み急いでドアに鍵をかけ、ようやく無事に家に帰りほっとしたところだった。
部屋に入った途端杏奈のケータイに一通のメールが届いた。
それは知らないアドレスだったため不審に思いながらも何気なく見てみると、そこには文章が一文字もなく一つのファイルだけが添付されており、そのファイルを開いてみると一枚の写真が現れ、その写真にはテーブルの上に置かれた一個のマグカップが映っていた。
「何だろうこれ、変なの?」
最初はその程度にしか思っていなかったが、その写真に写っていた物の正体に気付いた杏奈は恐怖のあまり思わずケータイをその場に落としてしまった。
恐る恐るケータイを拾いあげ遥翔に電話をかけると助けを求める杏奈。
『もしもし杏奈ちゃんどうしたの? 珍しいじゃない杏奈ちゃんの方からかけてくれるなんて、いつもはメールだからさ』
「たすけて」
恐怖のあまり小さく震える声に思わず聴き返してしまう遥翔。
『なに小さくて聞こえないな、なんて言ったの?』
そんな遥翔に対し声を振り絞って助けを求める杏奈。
部屋に入った途端杏奈のケータイに一通のメールが届いた。
それは知らないアドレスだったため不審に思いながらも何気なく見てみると、そこには文章が一文字もなく一つのファイルだけが添付されており、そのファイルを開いてみると一枚の写真が現れ、その写真にはテーブルの上に置かれた一個のマグカップが映っていた。
「何だろうこれ、変なの?」
最初はその程度にしか思っていなかったが、その写真に写っていた物の正体に気付いた杏奈は恐怖のあまり思わずケータイをその場に落としてしまった。
恐る恐るケータイを拾いあげ遥翔に電話をかけると助けを求める杏奈。
『もしもし杏奈ちゃんどうしたの? 珍しいじゃない杏奈ちゃんの方からかけてくれるなんて、いつもはメールだからさ』
「たすけて」
恐怖のあまり小さく震える声に思わず聴き返してしまう遥翔。
『なに小さくて聞こえないな、なんて言ったの?』
そんな遥翔に対し声を振り絞って助けを求める杏奈。