「それと分かっていると思うけどポリには充分気を付けるのよ、この事であんたがポリに捕まっても絶対にあたしの名前出さないでね。こっちもあんたの弱みを握っている事忘れるんじゃないわよ」

(亜梨紗の奴あの事まだ覚えていたのか、こりゃしばらくはまだこいつに逆らえないな?)

「あの事だろ分かっているよ。それにしてもテレビでは清純派を通しているお前もこういう所は昔と変わらねえなぁ、もしファンがお前のこういうとこ知ったらどう思うかなぁ」

「そんな事良いから頼まれた事だけやればいいの!」

思わず亜梨紗は声を荒らげてしまった。

「分かったよそんな怖い顔すんなって、相変わらずおまえって怖い女だよな」

ある日の休日、杏奈が一人でショッピングに出かけた帰り道の事、誰かに後をつけられている感覚に襲われた。