ところが数日後、別のテレビ番組の収録現場で亜梨紗と会った遥翔は黙っていられなくなってしまった。
「亜梨紗ちゃんちょっと来て」
遥翔はスタジオの隅に亜梨紗を呼び出す。
(なんだろう、遥翔の方から声をかけてくれるなんて久しぶりだな。もしかしてやっとあたしに振り向いてくれる気になったのかな?)
そんなふうに思ってしまった亜梨紗であったが、すぐにその考えが甘かったことを思い知らされる。
「遥翔さん何ですかぁ? 遥翔さんの方から声をかけて貰えるなんて嬉しいなぁ」
遥翔から声をかけてもらってウキウキ気分で付いていった亜梨紗であったが、遥翔からの話と言うのは亜梨紗の淡い想いを打ち砕くものだった。
「亜梨紗ちゃん困るんだ」
この言葉に一瞬にして亜梨紗の顔色が変わり、表情も険しくなった。
「なんですか突然」
それまでと明らかに声色が変わり、一瞬にして不機嫌な表情へと顔つきを変えた亜梨紗。
「君が僕の事を想ってくれるのは嬉しいよ、でも杏奈ちゃんには関係ないだろ、彼女にひどい事言うのはやめてくれ!」
「あの子告げ口したの? 信じらんないチクるなんて!」
「亜梨紗ちゃんちょっと来て」
遥翔はスタジオの隅に亜梨紗を呼び出す。
(なんだろう、遥翔の方から声をかけてくれるなんて久しぶりだな。もしかしてやっとあたしに振り向いてくれる気になったのかな?)
そんなふうに思ってしまった亜梨紗であったが、すぐにその考えが甘かったことを思い知らされる。
「遥翔さん何ですかぁ? 遥翔さんの方から声をかけて貰えるなんて嬉しいなぁ」
遥翔から声をかけてもらってウキウキ気分で付いていった亜梨紗であったが、遥翔からの話と言うのは亜梨紗の淡い想いを打ち砕くものだった。
「亜梨紗ちゃん困るんだ」
この言葉に一瞬にして亜梨紗の顔色が変わり、表情も険しくなった。
「なんですか突然」
それまでと明らかに声色が変わり、一瞬にして不機嫌な表情へと顔つきを変えた亜梨紗。
「君が僕の事を想ってくれるのは嬉しいよ、でも杏奈ちゃんには関係ないだろ、彼女にひどい事言うのはやめてくれ!」
「あの子告げ口したの? 信じらんないチクるなんて!」