数日後遥翔の手術が行われ、この日は杏奈もスケジュールを空けて貰い付き添っていた。
ところが実際に手術をしてみると思ったよりも病気は進んでおり、渡辺医師はしかたなく足を切断すると言う苦渋の決断をしなければならなかった。
手術が終わって数時間後、遥翔が麻酔から目覚めるとベッド脇に杏奈が不安な表情で心配そうに付き添っていた。
「遥翔さん目が覚めました? 手術お疲れさま」
「杏奈ちゃん付き添ってくれたんだね、ありがとう」
ところがその時遥翔は足に嫌な違和感を覚えていた。
「杏奈ちゃんなんかおかしいんだ、右足の感覚がないんだ」
杏奈はこの問い掛けに目を合わせることが出来ず何も応えられずにいたため、そんな様子の杏奈にすべてを悟った遥翔。
「まさか右足はもうないのか?」
その問い掛けにゆっくりとうなずく杏奈。
「話が違うだろ! 足は残してくれるって言ったのに、約束が違うじゃねえか!」
「遥翔さん落ち着いて、こうするしかなかったの。命を守るためには仕方なかったのよ」
「俺の足を返してくれ、返せ!」
ベッドの上で激しく暴れる遥翔を一生懸命押さえながらなだめる杏奈。
ところが実際に手術をしてみると思ったよりも病気は進んでおり、渡辺医師はしかたなく足を切断すると言う苦渋の決断をしなければならなかった。
手術が終わって数時間後、遥翔が麻酔から目覚めるとベッド脇に杏奈が不安な表情で心配そうに付き添っていた。
「遥翔さん目が覚めました? 手術お疲れさま」
「杏奈ちゃん付き添ってくれたんだね、ありがとう」
ところがその時遥翔は足に嫌な違和感を覚えていた。
「杏奈ちゃんなんかおかしいんだ、右足の感覚がないんだ」
杏奈はこの問い掛けに目を合わせることが出来ず何も応えられずにいたため、そんな様子の杏奈にすべてを悟った遥翔。
「まさか右足はもうないのか?」
その問い掛けにゆっくりとうなずく杏奈。
「話が違うだろ! 足は残してくれるって言ったのに、約束が違うじゃねえか!」
「遥翔さん落ち着いて、こうするしかなかったの。命を守るためには仕方なかったのよ」
「俺の足を返してくれ、返せ!」
ベッドの上で激しく暴れる遥翔を一生懸命押さえながらなだめる杏奈。