三日後の夕方、杏奈はたくさんの食材と共に再び遥翔の部屋の前に来ていおり、遥翔の部屋のチャイムを鳴らす杏奈。

ドアを開ける遥翔であったが、突然やってきた杏奈の姿にその表情は驚きに満ちていた。

「どうしたの杏奈ちゃん」

「今日遥翔さんオフだって聞いて、急いで買い物に行って来たの」

遥翔は嬉しさをかくしきれないといった様子でまわりを気にしながら慌てて杏奈を中に招きいれる。

「とにかく中入って」

「ごめんなさい突然押しかけて」

「いいよ別に、それに来てくれると僕も嬉しいし」

「そう良かった。遥翔さんご飯まだでしょ、材料買ってきたの、また美味しいの作るから一緒に食べましょ」

「ありがとう、また杏奈ちゃんの手料理が食べられるんだね、嬉しいよ」

「キッチン貸してくださいね」

「どうぞ、自由に使って良いよ」

「ありがとうございます、では使わせていただきますね。キッチンきれいじゃないですか、でも使ってはいるのかな？」

「そうだね、普段外食が多いけどたまには家でも料理をするんだ」