「とにかく絵梨の件は俺達で何とかしてみる、少し時間をくれないか?」

「分かったわ。おねがい何とか助けて」

「僕の方からもお願いします」

隼人からも芳雄たちに懇願すると、その後残ったピザを四人で出来る限り食べ、それでも食べきれない分は翌日温めて食べる事にした。

優たちの下を離れた芳雄たちは早速芳雄のケータイ電話で絵梨のもとに電話をかけた。

『もしもしパパ、珍しいじゃないパパが掛けてくるなんて』

この時絵梨はまだ優達が芳雄達に相談していた事に気付いておらず、何のために芳雄が電話をかけたかも分かっていなかった。

「ちょっと用があって東京に来ているんだ。たまには来たついでに絵梨に会いたいなと思って、今家にいるかな?」

『今日は日曜日で休みだからいるわよ』

「そうか、じゃあこれからおじゃまするよ」

『わかった、待っているね』

しばらくした後絵梨の待つマンションに芳雄たちがやって来た。

「いらっしゃいパパ、ママも一緒だったのね」

「ああ、突然悪いな」

「とにかく上がって」

「そうだな、おじゃまするよ」

絵梨のマンションにあがる芳雄たち。