『良く分かったじゃない!』

「もしかして剃刀もあんたなの?」

『あぁあれね、あれは最高のプレゼントだと思ったけどな?』

「やっぱり、なんでこんな事するのよ」

この時の優の怒りは頂点に達しており、彼女が激しい口調で尋ねると絵梨からは驚きの応えが返ってきた。

『優がいけないんじゃない、あたしから隼人を奪うような真似するから』

何言ってんのよこの娘、元々隼人はあたしの婚約者じゃない!

「あなた何言っているの? 隼人はあたしの婚約者じゃない!」

『嘘言わないでよ優、隼人はあたしの物よ、それをあなたが奪ったんじゃない』

「絵梨何言っているの、先にあたしから隼人を奪おうとしたのはあなたでしょ!」

ダメだこの娘、隼人は自分の婚約者だって思いこんでいる!

「一体どうしたのよ絵梨、前はそんな娘じゃなかったじゃない」

『何言ってんのよ優がいけないんでしょ、あたしの大事な彼を奪うから』