「助かったね、良心的なお店で」

「ほんと良かったよ、店の損害だってあるはずなのに」

「そうだよね、だけどこれどうする?」

困り顔の優に対し隼人も困った表情で返す。

「とにかく食べないと、捨てるのももったいないじゃない」

「確かにそうなんだけどさっきラーメンを食べたばかりでもう入らないわ」

「そうだな?」

そんな二人のもとに突如家の電話が鳴り響いた、それはいつまでも抜いておくわけにいかないと思い今朝再び電話線を入れたためであった。

その電話のディスプレイを見るとそこには見慣れた数字が並んでおり、その電話番号によりそれが誰からの電話なのか分かっていた優は怒りの声で応答する。

「もしもし何の用なの!」

『退院祝い届いた?』

「何の事退院祝いって、もしかしてラーメンとピザの事を言っているの?」

『なんだ届いたんじゃない』

「なんだじゃないわよ、あんなの嫌がらせじゃない。食べきれないのを分かっていてあんな事したんでしょ! そもそもあたしたちへのお祝いなんて言ったけど自分で代金を払うお祝いなんて聞いた事ないわよ、夕べの無言電話もあんたなんでしょ!」