隼人が退院して数日がたったこの日、いつもの様にポストを確認すると一通の真っ白な封筒が届いていた。
その手紙には差出人の名前がなく不思議に思っていたが、特に気にも留めず優がその封筒を開けると指先に鋭い痛みを感じた。
「痛いっ」
その声に慌てて飛んでくる隼人。
「どうした?」
「これ見てよ」
「剃刀じゃないか、どうしてこんなもの……」
「この封筒を開けたら出てきたの。おかげで指先を切ってしまったわ」
「とにかく手当てをしなきゃ」
手当てを勧める隼人であったがここで困ってしまった。
「どうしよう救急箱の場所が分からない、そもそも家にそんなものがあるのかどうか」
そんな隼人を気遣い優が優しく声をかける。
「大丈夫、ばんそうこうくらいならあたしもっているから。これくらいこれで充分よ」
ポーチから絆創膏を取り出すと自ら指先に貼る優。
「それにしても一体誰がこんなもの送り付けたんだ!」
言いながら隼人が首をひねると優も同様に首を傾げていた。
「分からないわ、差出人の名前も書いてなかったの」
その手紙には差出人の名前がなく不思議に思っていたが、特に気にも留めず優がその封筒を開けると指先に鋭い痛みを感じた。
「痛いっ」
その声に慌てて飛んでくる隼人。
「どうした?」
「これ見てよ」
「剃刀じゃないか、どうしてこんなもの……」
「この封筒を開けたら出てきたの。おかげで指先を切ってしまったわ」
「とにかく手当てをしなきゃ」
手当てを勧める隼人であったがここで困ってしまった。
「どうしよう救急箱の場所が分からない、そもそも家にそんなものがあるのかどうか」
そんな隼人を気遣い優が優しく声をかける。
「大丈夫、ばんそうこうくらいならあたしもっているから。これくらいこれで充分よ」
ポーチから絆創膏を取り出すと自ら指先に貼る優。
「それにしても一体誰がこんなもの送り付けたんだ!」
言いながら隼人が首をひねると優も同様に首を傾げていた。
「分からないわ、差出人の名前も書いてなかったの」