ところがここで隼人への想いに気が付いた絵梨の心に悪魔がささやいた。この悪魔のささやきにより絵梨はとんでもない事を思いついてしまう。
「あたしの名前は冴島絵梨って言います。隼人さんの婚約者で先日あなたと結婚するはずでした。でも結婚式直前に隼人さんが事故に遭った為に結婚式はキャンセルになりましたが」
優と同じように密かに隼人に対し思いを寄せていた事に気が付いた絵梨は思わず隼人に対し大きな嘘をついてしまった。
「そうだったんですか、ごめんなさい僕のせいで」
「いえ良いのよ、隼人さんさえ無事でいてくれれば、でもよかったほんとに無事でいてくれて。記憶は失ってしまったけどそのうち戻るわよきっと」
「だと良いんですが」
本当は記憶もずっと戻らないでこのままでいてくれた方があたしにとっては都合が良いんだけどね。
絵梨はこのままでいてくれた方がもしかしたら姉から隼人を奪えるかもしれず、仮に記憶を取り戻してしまってもそれまでに隼人の気持ちを自分に振り向かせてしまえば問題ないと画策していた。
「あたしの名前は冴島絵梨って言います。隼人さんの婚約者で先日あなたと結婚するはずでした。でも結婚式直前に隼人さんが事故に遭った為に結婚式はキャンセルになりましたが」
優と同じように密かに隼人に対し思いを寄せていた事に気が付いた絵梨は思わず隼人に対し大きな嘘をついてしまった。
「そうだったんですか、ごめんなさい僕のせいで」
「いえ良いのよ、隼人さんさえ無事でいてくれれば、でもよかったほんとに無事でいてくれて。記憶は失ってしまったけどそのうち戻るわよきっと」
「だと良いんですが」
本当は記憶もずっと戻らないでこのままでいてくれた方があたしにとっては都合が良いんだけどね。
絵梨はこのままでいてくれた方がもしかしたら姉から隼人を奪えるかもしれず、仮に記憶を取り戻してしまってもそれまでに隼人の気持ちを自分に振り向かせてしまえば問題ないと画策していた。