そして今朝、3人揃って舞に謝罪をしに来た。


3人の表情は決して納得などしていなかったけれど。


話を一通り聞き終えたとき、青っちが近づいてきた。


「話は終わった?」


「うん、聞いた。青っちはあの後3人に会ったんだね?」


「あぁ。名前だけ聞いても住所は知らないから、まずは学校に戻って先生から聞き出そうと思ったんだ。でもその前にあの3人が歩いているところに遭遇した」


それは青っちにとっては幸運で、3人組にとっては不幸だった。


青っちはすぐに3人組に詰め寄った。


しかし、当然3人はシラを切ろうとする。


だから青っちは少しばかり自分の力を見せつけるために、空き地にあったブロックを素手で破壊してみせたのだと言う。


「これがそのときできた傷」


青っちはそう言うと、右手を見せてきた。


指の付け根が擦りむいている。


「冗談だろ?」


目をむいてそう聞いたのは英介だった。


「本当だよ。ブロックくらいなら簡単だ」


青っちは拳を握りしめて、殴りつけるフリをした。


それに驚いた英介が慌てて机から飛び退く。