青っちが暴力事件?


自分の知っている青っちと暴力事件とが結びつかない。


確かに体格は良くなったと思う。


だけど青っちは青っちで、優しい人のままだった。


昨日1日一緒にいてそれは確信にかわった。


舞は自分でも気が付かない内に左右に首を振っていた。


「そんなわけない。青っちは、そんなことしない」


この3人組の意見を否定したらどうなるかなんて、考えていなかった。


舞の言葉を聞いた愛がニヤリと口角をあげて、舞は口を閉じた。


「そう言うと思った。これ見て」


そう言って眼前にkざされたのはピンク色の愛のスマホだった。


画面には友人とのメッセージのやりとりが表示されている。


《愛:そっちの学校に青木航って生徒いた? こっちに転校してきたんだけど、どんな生徒だった?》


《トオコ:青木ってあの青木? あいつまじでやばいよ?》


《愛:なにそれ、なにかしたの?》


《トオコ:動力事件だよ。しかも1人で3人ボコボコにしたらしい》