それを、今青っちが……。


舞は咄嗟に身を引いた。


息を吹きかけられた頬がやけい熱い。


心臓はドクドクと早鐘を打っていて、まともに青っちの顔を見ることができない。


「舞?」


心配そうに人の顔を覗き込んでくる青っち。


そういえば自分もあの頃、何度も青っちの顔を覗き込んでいたっけ。


「も、もう、小学生じゃないんだから」


舞は早口にそう言い、青っちを突き放したのだった。