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教室へ入ると3人組は何事もなかったかのように談笑していた。


相変わらず、教室中に響くような大きな声だ。


舞はその声に吐き気を覚えながら自分の席へと向かう。


頬の腫れは冷やしたおかげでひいてきていた。


でも赤みはまだ消えていないみたいだ。


舞は髪の毛で頬を隠しつつ、席についた。


「舞、今日は遅かったな」


元気な声で青っちが駆け寄ってくる。


一瞬青っちを拒絶してしまいそうになり、グッと我慢する。


しかし3人組の会話が一瞬止まったことに気がついた。


目の端で確認してみると、するどい視線がこちらへ向かっている。


「あ、青っち!」


「なに? 舞」


「あ、あのさ。もっと他の人とも会話してみたらどうかな? せっかく転校してきたんだし、友達増やさなきゃ」


3人の視線に心臓が早鐘を打ち始める。


どうにかして青っちを自分から遠ざけなければいけないと、焦りもあった。